“とぎついただきますクッキング教室” 収穫体験
 平成26年12月6日(土)、“とぎついただきますクッキング教室”(子どもの居場所づくり実行委員会 青山 泰代表)は、時津町子々川郷の中山菜園で、4教室(北部コミセン、福祉センター、時津公民館、東部コミセン)合同の収穫体験を実施した。

 児童54人、スタッフ23人(うち大学生12人)、総勢77人が参加。中山集会場で午前9時から受け付け開始、9時半からスケジュール説明。10時中山菜園に移動、10時15分から11時15分まで収穫体験。その後、中山集会場に移動し、11時半から12時20分まで昼食。

 昼食後、長崎大学薬学部大学院 助教 柴田先生が「山里の野草や薬草について」の講演を行った。講演後、子どもたちの質問に答えた。午後1時には全ての予定を終了して、子どもたちは解散。スタッフは、集会場の後片付けをして、反省会を行って午後3時過ぎに解散した。

 今年の収穫体験は、サツマイモ、大根、ジャガイモの3種類。子どもたちを3班に分け、悪天候で足元がぬかるむ中、歓声を上げながら収穫作業を行った。

 担当スタッフは、サツマイモはイノシシにやられ植え直し、大根とジャガイモは、やや植え付け時期が遅れたせいで、収穫体験に間に合わなかったと話していた。サツマイモは残念ながら殆ど収穫がなかったが、大根とジャガイモは、そこそこ収穫があり、子どもたちに持ち帰らせた。

 店頭に並んだ野菜を買って食べるものと思っている子どもたちには、野菜づくりや収穫の難しさを肌で感じてくれたものと思っている。

 柴田先生は、薬ができるまでには10~15年の時間を費やし、200~300億円の費用が掛かるという話しを皮切りに、、道端に生えている雑草(ヨモギ、ドクダミ、ゲンノショウコ、タンポポなど)も薬になるのだよという話しをされた。例えば、ヨモギの場合、①血を止める ②痛みを和らげる ③体を温めるというような効能がある。その他の雑草も、下痢を止めるとか風邪を治す、おしっこを出やすくする、元気になるなどの効果があるという話しをされた。講演の中で、ご自身が大学のキャンパス内で採集した数種類の雑草を、子どもたちの手に握らせ、揉ませたり、臭いを嗅がせてたりして説明をされた。。

 最後に、体に悪い雑草もあるので何でも食べてはダメ、大切なのは雑草の種類を見分けること、そして、どのような効き目があるかを知ること、みんなも学校の帰りや遊びのときに、どんな雑草が生えているか見てみようと述べられた。

 後期高齢者の仲間入りした小生が子どものころに、親から傷口に付けてもらったり、体調が悪い時に飲まされた薬草の名前が、たくさん出てきたので、興味深く聴講した。また、現在のような(薬の)製法も進んでいない時代の先人の知恵や偉大さについて認識を新たにし、これらの薬草が、現代に脈々と受け継がれていることにも感銘を受けた。
目的地「中山菜園」に到着 一般的な注意事項と収穫要領の説明
プロジェクターを使っての柴田先生の講演
豚汁(左)とおにぎり、ウインナーなど
採れたて野菜を井戸水で洗う
ジャガイモ掘り
大根抜き
サツマイモ掘り
その他の画像(クリックすると拡大)
楽しい昼食は 中山菜園の採れたて野菜が たっぷり入った豚汁とおにぎり みかんとりんご
柴田先生の講演の様子  昨年は「医食同源」 今年は 自ら採集した薬草を 見せて触らせ「薬草について」の話しをされた
いざ収穫! 写真は、左からサツマイモ畑、大根畑、ジャガイモ畑
説明を聞く子どもたちと大学生スタッフ
班分けと班別収穫要領の説明
受け付け状況
y.canata '14.12.11
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